2010-02-06 即詠歌六首 面の皮一枚のみの体温が世界と分かつ冬のわが位置 川に沿ふ道をゆきたるイヌやネコ不安といふはそのやうなもの 一日を始めるために髪あらふその潔癖をわれは疎みぬ きみに寄すためらひつつの言の葉を繁れる森は受け入れずあり 街が凪ぐ夕日を浴びて整然とならぶ塔より声明聴こゆ ゆくのだよ山羊が宙とぶ青の夜にシャガールとはエロスの別名