2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

挽歌二十八首

弔ひの日々となりける弟月の升を消しゆく手帳小さき 死よりなほ選ぶものありえんえんと公孫樹並木の冬降りやまず 夕暮れに墨のながれき供物たる星座いでけり死者の数だけ 空ひくく枝をかさねるさくら木のたれもすくへぬ冬の手のひら やはらかな光りつつめよ…