弔ひの日々となりける弟月の升を消しゆく手帳小さき 死よりなほ選ぶものありえんえんと公孫樹並木の冬降りやまず 夕暮れに墨のながれき供物たる星座いでけり死者の数だけ 空ひくく枝をかさねるさくら木のたれもすくへぬ冬の手のひら やはらかな光りつつめよ…
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