杳杳と春の香の満ちただひとり青信号を渡らずにをり 手のひらを合わせるほどにうちとけて何もわたせぬ手のひらである われは杞の民であらねど夕暮れに空の墜ちくるサイレンを聞く 風つよく逆流性食道炎われはいつぽんのたて笛ならむ ハンガーにだらりと眠る…
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