やれ、空へ一つの旗を掲げおりここに居るよとわれは惑いて 居:お 秋雨は音叉ふるわせこの道を戻るなかれと過ぎてゆきたり 加害者であるべきことの仕方なく問わず語りに剥がれゆく空 秋天の福音つげる雲たかく羊いっぴきを贖罪として 思う、とはいつかかなら…
雷雲の眩しかりけり少年のひとりが消えし夏のとびらよ * 舌を垂れ涎を垂れて犬のごと上目遣いのいち日のあり 微熱あり朝へしのびくる雨とひと匙すする粥のにおいと 朝:あした ひと口の水わけあいし八月の花火を恐る人のありたり 墓を抱くあなたもわれもし…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。