2011-05-20から1日間の記事一覧

二十七首

紅つばき音なく落ちし春の日の地に着くまでのながき一瞬 紅こぶし泣きながら散るやはらかき風を憂ふは生きてをるゆゑ 散文を書いてどうする黄昏の一人ひとりが判別できぬ 花の散るそのつかの間をわれは見ずたれかに追はるる盗人のごと あらそひは避けてきた…