石の音を凪ぐ海沿ひに置いてゆく水平線は弦のごと張り
夜泳ぐ魚となりて湖面までケルンの月に昇つていきたし 風渡るケルンの月は揺らぎをり青の湖面のその底の青 陽はひかり月はあかりと知りたるか夜の魚は慈愛を浴びぬ 天上の湖面の月は繭にして夜の魚は悲喜を紡ぎぬ 浮き袋青く灯して夜の魚静の海に産卵を終え …
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