月光51号(2017/6/24発行) 朝まだ来、五時五十五分まくらを濡らしわれは寝ており 六時半起床のベルを止めし朝きみはこの世にあらざりし漢 防御創空裂くために生まれこし花ではあらず冬薔薇の赤 柊の青を語れば手のひらの小さき秘密明かさねばならず 突然に…
月光50号(2017/2/28発行) 網の戸にしがみつきたる抜け殻も風にさらされ記憶となりぬ 二つ三つ蝉の骸を踏みし夜はわれを預けて眠たかりしを 囁いて夜にまみれてきみを抱くわれは一つの動詞であらん ご冗談を舫とかれし舟のごと私は過去に抱かれていたの 窓…
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