なたね梅雨たれを恨まう深海に本と落ちゆく未明なりけり 疲れ果てベッドによこたふ零時すぎ柩のごとき深海にあり 深海へ降り積む雪を想ひをりいづれはわれも帰らむひとり
遠ざかる花ひとひらを見送りしわれも運べよかたへの風よ 柩へとなだれ込むごと咲くさくら明日を知る術もたぬわれらに つれづれになしをへしことはらはらとさくらのごとくよごれゆきたり この道を選びしわれの仕方なさ小脇にかかへ春を曲がりぬ 散文を嫌ひし…
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